東京理化学硝子器械工業協同組合のご紹介
理化学ガラスは、研究開発・医学製薬・化学工業などの分野で使用するガラスを総称しています。その種類は非常に多く、ビーカー・試験管などから複雑な分析実験器具や化学・工業用生産設備のような大型装置まで実に多彩です。製品は、ガラス素材の良否の他に、バーナー加工による成型加工技術が大きなウェイトを占めています。特に研究開発においては、目的に合った装置の品質が、その研究の成否に大きく結びついているといっても過言ではないでしょう。
理化学ガラス機器は、ガラス細工・ガラス加工と呼ばれる手法で作られます。ガスバーナーの高熱炎で、材料のガラス管を飴のように溶かし、伸ばしたり膨らませたり、つないだり、曲げたりして種々の製品がつくられます。ガスバーナーによる理化学ガラス機器の製作は、ほとんどハンドワークによって行われますが、大型のガラスには、ガラス加工用旋盤が使用されるようになり、徐々に機械化が進んでいます。しかし機械はあくまで補助であり、製品を作り上げていくのは、すぐれた技術者の技能によります。
現在、理化学ガラス機器の製造は、次世代に向けての技術開発が進んでいく中、製品の大型化、ミクロ化をはじめ、寸法精度の厳密性など多角的な要求と、研磨・表面処理など、その機能を高めるためのいろいろな加工技術が求められています。
東京理化学硝子器械工業協同組合の加盟各社は、これらを組み込んだ総合的な加工技術を駆使し、科学技術を支えることで社会に大いに貢献していきます。
理事長あいさつ
東京理化学硝子器械工業協同組合は、昭和36年に理化学用各種ガラス器械の製造及び加工を行う事業者が集まって発足しました。ガラス器械の製造のために必要となる材料や酸素の共同購買や、求められ続ける高度な要求に応えるための技術開発など、組合全体一丸となって業界の発展に向けて取り組んでいます。近年は、アメリカの加工者団体「American Scientific Glassblowers Society」シンポジウムへの参加者が増え、技術セミナー、テクニカルデモンストレーション、展示会出店など海外技術者との交流を持ち、海外からの視察もあります。組合員一同、今後も総合的な加工技術高め、お客様のお役に立つことを通じて化学技術を支え、社会に大いに貢献してまいります。
東京理化学硝子器械工業協同組合 理事長 池田高樹
組合の理念・目的
本組合は、理化学ガラス機器の製造及び加工を行う事業者を組合員とし、相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な協同事業を行い、組合員の自主的な経済活動を促進し、その経済的地位の向上を図ることを目的とした事業協同組合です。
さらに、理化ガラス機器専業メーカーの全国的組織である日本理化学硝子機器 工業会を構成する有力支部として労働省、通産省などの実施する施策に参加して、我国産業の発展、科学技術の振興に寄与しています。技術振興委員会による年2回の技術講習会、技術報告会、見学会などにより、若手技術者への技能伝承も行っております。
組合情報
東京理化学硝子器械工業協同組合
池田高樹
〒130-0026 東京都墨田区両国4-30-4 両国武蔵野マンション806号
03-3632-2622
03-3632-2623
info@trgk.jp
昭和36年
47社(2020年5月現在)
アクセス